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 札所では納経帳などに朱印をお授けしていますが、その印の中には必ず梵字があります。そしてその梵字は各札所でお祀りされている御本尊等を表しています。ですから各札所で押されている印の梵字を見れば御本尊名が判ります。

                 当山の納経朱印
               
  中央の  は バイ という梵字で御本尊の薬師如来を表します。
  左の   は キャ という梵字で十一面観音を表します。
  右の   は ウーン という梵字で当山の鎮守三宝荒神を表します。

…注… 梵字は一つの文字で複数の御本尊を表しますので、例えばウーンなどに
    おいては三宝荒神以外にもこの梵字が使われます。

 皆様は梵字だけで描かれている曼荼羅をご覧になった事はないでしょうか。これを法曼荼羅と呼びますが、その曼荼羅は梵字を仏様そのものとして拝むのです。
 これと同じで、西国三十三カ所の札所で頂く朱印の梵字は仏様そのものですから、昔の巡礼朱印においては、仏様そのものである梵字の上に墨で字を書くということはしていませんでした。
 ですから掛軸の場合など、西国三十三カ所の宝印を完成して床の間に掛けるとすると、それはまさに西国三十三カ所各御本尊の法曼荼羅になるのです。
 よく納経所に来て揮毫しなければ値打ちがないような言い方をする人がいますが、人間が揮毫する墨字はあくまでも人間が書くもので大きな意味はありません。各札所の御本尊を表す梵字そのものが大切であるということを理解して巡礼をして頂きたいと念じます。

 
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